こんちわ、今回は我が家の金魚話をしようと思います🐟
当時の僕は、人生に悩んでおりました。
個人で運送をやっていたんですが、フリーランスというほど自由でもない。
週6勤務、年間休日55日。
仕事は7時~15時、頑張ってきた分、配送スキルは身について、普通の人より3時間早く帰れるようになってはいました。
でも、単価は上がらない。
故に、沢山捌いても、大して金は増えない。
オットーなんか、運送以外で仕事つくりたいな
……そんなことを日々考えてました。
そこで、ふと思いついたのが金魚でした。
子供の頃、金魚すくいで迎え入れた。
川に行って、大きなヒブナを捕まえては水槽にぶち込んだ。
そんな、想い出からです。
ヤフオクでらんちゅうの稚魚50匹を購入し、小さく始めました。
まず、欲しいのは育成スキル。
選別落ちでいいじゃないか。
そうやって、地道に実践を積んでいきます。
初夏ごろ、金魚屋さんで6cmほどの更紗和金を5匹を購入。
その個体が卵を持っていたみたいで即排卵してしまいました。
この時期は、水温が最適な時期で、300個ほどの卵がほぼすべて孵化していまいます。
金魚の赤ちゃんはデリケートで、なんとかちゃんと育てようと思い、手塩にかけて育てました。
稚魚を育てるなんて初めてのことで、仕事終わりは毎日水槽にかじりついていたのを覚えています。
少しずつ針子から魚の形になっていく子供たち。
色も変わってきて、一匹として同じ子はいない。
そうやって、成長を楽しんでいると、予想以上に残ってしまう結果に(笑)
「稚魚を育てている」と金魚屋さんに話したら…



これも持って帰ってみる?
と、新たな品種の稚魚も手に入れ、そこからは沼です。
当時はマンションに住んでいて、そんな広くもなかったことから、部屋中金魚だらけ。
人間のために設計された室内が、すべて金魚のために使用されることになりました。
家賃は地方にしては意外と高く、運送業をしているものですから、営業車両2台持ちで、家賃と駐車場で9万ぐらいかかってしまう。
で、僕と嫁は同じ結論に辿り着きました。



金魚育てるスペース無くね?



うん、家買うか…
新築未入居物件、できるだけ安く、周りに自然があって、煩わしくない所。
年始に思いつき、3月末にお引越ししました。
ちゃんと狙って家買うと、固定費が4万ぐらい下がりました。
リミッターが外れた僕らは、ここからキャリコ和金の親を購入。
更に、更紗和金。
墨朱文金もトライしたいということで、若魚を10匹程度購入し、来年の春に備えることになりました。
親を際限なく入手することは容易い。
でも、卵産めば、その子が次の親になる。
そんなこんなで、とりあえず増員はここでストップし、今いる子たちで繁殖を進めております。
親魚紹介


長尾産更紗和金のペアです。
三歳、23cmぐらい。



左:雄、ベニマル
右:雌、ユキ



今年の産卵は、ユキちゃん大活躍でした


木下産キャリコ紗和金のペアです。
三歳かな、14cmぐらい。



手前:雌、ユジン
奥:雄、チュンサン



冬ソナじゃん



主題歌マイメモリー流したけど、交尾はしてくれんかった
親魚候補の紹介


自家産更紗和金です。
6cmの親が産んだ子ですが、ちゃんと成長はするみたいです。
木下系統更紗です。


木下産コメット。
柄良しです。


墨朱文金とシルク朱文金。
来年の春に向けて、サイズアップを図っております。
他の子達














体つきが良くても「柄が商品ラインには乗らない子」がいるのが金魚の難しい所。
特に更紗和金は白と赤だけで構成されており、誤魔化しが効かないので、厄介。
赤一色、白一色は売れない。
売れない子を残せば、売れる子のエサを奪ってしまう。
個体数が増えれば、フンや酸素消費量の問題によって水質悪化が早まる。
病気が蔓延すれば、その桶ごとダメになる事もある。
選別は必要、人間のエゴですが、どこまでいってもどの業界でも、それは変わらない。
大切にされる素質を持った子というのはいて、その子をちゃんと育て切ることが全体を生かすことかと。
といっても、簡単に廃棄したくないのも事実。
初代自家産は500Lで一括管理しております。
はじまりの子たちなので、地道にお譲りして数減らしております。
商品ラインに乗せられそうな子は、過密にならない程度にゆっくり成長させる方向性です。
親候補は水量を確保し、サイズアップに努めております。
稚魚軍団
【更紗和金】
4月に産まれた長尾産和金の子です。大きな子で6cm。






【キャリコ×更紗和金】
6月に産まれた子です、大きな子で4cm。小さな個体は120リットル桶で外飼いにしています。
その中で成長力の高い個体は、30リットル桶に移し替えて優先的に育てます。
育った子を室内管理に移し、安定させております。
















【キャリコ×更紗和金(フナ尾)】
キャリコは更紗のように二色だけで構成されている訳ではないので、単調な柄が出にくい。
なので、フナ尾だからとすぐに切らず、色変わりで判断するようにしています。




【墨朱文金】
夏場にちょろっと産んでくれました。
高温でほとんどダメになったんですが、10匹程度出てきてくれた。
半分ほど奇形、残ったのは半分、その5匹をじっくり育ててます。


金魚の奥深さ


一年半、金魚をやってきて思うことです。
金魚はとてつもなく難しい魚だということ。
金魚には胃がないので、その消化工程がそもそも存在していません。
その代わり、腸が長めに発達しているんですが、満腹を感じづらくドンドン食ってしまう。
腸の消化だけに頼ると、腸内でガスが溜まりやすくなる。
結果、転覆しやすい。
腸に空気が溜まり転覆しないまでも、背中に空気がふれてしまう個体がいる。
潜ろうとするも体力が削られ、上に浮いていると粘膜が剥がれ、炎症を引き起こし、そこから状態悪化する。
高温状態では、消化能力が落ち、その状態で長い腸に消化の悪い餌を入れ続けると、腸内でエサが腐敗してそのまま星に。



ガス溜まりを起こさず育てるだけでもかなりハードル高いの
更に、養殖となると難易度は数段上がる。
一般的な生物の染色体数は40~60。
ちなみにヒトは46本。
金魚は100本持っている。
金魚は全ゲノム重複を起こしている生物です。
生物進化の過程で起きるものなんですが、人間による選別によって色んな特徴が次世代に引き継がれています。
遺伝子が2個ずつあるでは終わらず、
・片方が失われる
・両方が残る
・元の機能を分担する
・片方が別の機能を獲得する
・発現する場所やタイミングが変わる
金魚の祖先はフナだったことから、先祖返りという形で、三尾同士で交配してもフナ尾の子が誕生してしまいます。
今まさに進化の過程を辿っている重要研究対象のひとつなんです。
多遺伝子形質、親が隠し持っている対立遺伝子、発生環境等、これらから欲しい形を取り出し、自身の系統を作っていく。



これ果てしない
種を固定しようとするとき近親交配を行うことになるとしたら、欲しい形質は固定されるが、隠れていた悪い形質まで固定しやすい。
血を濃くしすぎると、奇形、生存力低下、繁殖力低下、成長不良など、別の問題が発生してきます。
だから、生産者さんは適度に別の血をいれる。
それでようやく、綱渡りをするように種は保たれてのです。
それが血統としての価値となる。
だから、金魚は沼なんですよね(笑)



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