書店でのアルバイト、「落ち着いた雰囲気の中で黙々とお仕事できる」とあって、密かに人気の職種です!!
僕も旅の資金を貯めるために、数か月間、「○○○図書」という書店でバイトをしていた経歴があります。
配属されたのはレンタルサービスの部署!!
ただ、やはりとも言うべきか、実態はあまり好ましくはありませんでした💦
今の時代、まともな会社の方が少ないんでしょうね…
今回はレンタル書店の仕事内容と実態を綴っていこうと思います!!
Contents
サービス早出勤、社訓、接客用語の唱和から始まる一日
○○○図書では、出勤は開始20分前となっていました。
その10分前に来て、身支度を整え、朝礼、、、社訓と接客用語の唱和を行います。
明らかに業務なので、ここから給料が発生すればまだいいのですが、お決まりのサービス早出勤です。
ブラック企業の特徴として、朝礼で「社訓の唱和」というものがあります。
こういう黒い習慣は、入社以前は分からないことなので、基本的に回避不可能です。
毎回このイベントが発生する会社というのは、高確率でヤバい場合が多いので、僕はこの時点で「あーあ、ヤバい所に入ってしまった…」と後悔しました。
入社1日目にして、辞めること考えはじめました。
レンタルのお仕事
僕が配属となったのはレンタル部門でした。
やることは特に難しくとも何ともありません、至って普通のレンタルショップです
❶レジ対応 | 貸出、入会、カード発行、在庫確認など |
❷返却商品の確認 | 遅延、破損していないかをチェック |
❸返却商品の棚戻し | 返却された商品を定位置に戻していく |
❹返却遅延者への電話連絡 | 貸出期間を過ぎて返却された方への請求連絡など |
❺レンタル商品の期間変更 | 新作・準新作・1週間など、貸出期間の変更 |
❻中古品の作成 | 劣化商品を中古価格には販売する |
❼閉店作業 | 掃除機掛け、のぼりの回収、シャッター締めなど |
業務自体も何も問題ない。
やることはブラックでも何でもない内容でした。
特に急いで対応する必要もなく、長蛇の列ができることもありません。
淡々と仕事をこなせば余裕すら出てくる状態です。
単純作業の繰り返し、強いて問題をあげるなら、機械がボロすぎて度々エラーが出ていたことです。
これはこれでかなり困ることなんですが、機械に怒ってもしょうがないですし、現場の社員の一存で買い替えるという決定もできません。
業務内容に関しては至ってホワイトでした…
閉店後はサービス残業
お客さんの見えるところでは健全ですが、その裏ではやることやってるのがブラック企業。
閉店時間と同時に、そこからの給料は発生しなくなります。
一応タイムカードはつけますが、どれだけ残業しようとカットです。
残業はなかったことになります。
ふつうの閉店作業は、何の問題もありません。
掃除機をかけて、のぼりを中に入れて、シャッターを閉めるだけです。
問題は返却商品の棚戻しです!!
人員がいる場合は棚戻し要員を確保できるので問題ないのですが、人員がいない場合はレジや新商品の陳列、ラベル張替えをしながらの棚戻しになるんです。
お客さんがいるとその度レジに戻らないといけませんから、棚戻しに注力できません。
結果、閉店時間30分前になってもまったく片付いてない状態に…
返却させた商品はその日のうちに確認作業を行わないと、遅延になってしまいますので、明日に回すということもできません。
そんな状態だったので、毎日30~60分のサービス残業をしていました。
僕がレンタル図書のバイトを辞めた理由
サービス労働が多すぎる
サービス残業は良く聞く話ですし、これまでも当たり前のようにそれを強要されてきました。
ただ、サービス早出勤はいかがなものか…
サービス残業と合わせると、1~2時間のサービス労働です!!
しかも、時給は「最低賃金+¥20」といったところ、サービス労働を考慮すると最低賃金を下回ります。
交通費支給も1円も出ませんでしたし、従業員を経費としか捉えてない思われてもおかしくない内容でした。
入社2ヶ月後にレジ周辺機器の総買い替え
いくら割に合わない仕事といえど、最低限やるべきことはやらないといけません。
仕事を覚えるということはまさにそれで、早く仕事を覚えるから業務がラクになるというもの。
できないままというのが一番辛くてしょうもないので、そういう意識で働いてきました。
ですが、入社2ヶ月、やっと仕事にも機器の操作にも慣れてきたのに…
レジ周辺機器の総買い替えです!!
なぜ前もって説明しておかない?
不信感募りまくりですよ。
もし、この事実を知っていたら、僕はそもそも入社していません。
たとえ、それが予測できたとしても、周知義務はあるはずなんですよ!!
なんせ今までの労力が無駄になるわけですから…
入社2ヶ月後とか、僕の入社時には明らかに決まっていたことです。
何かの糸が切れた瞬間でした…
サービス残業した結果、愛猫が亡くなりました。
人生で一番ツラかったことです。
いつものように書店でサービス残業をした結果に、ウチの子は死にました…
原因は姉がその子を夜間に外出させたことです。
猫ですから、当たり前のように外に出たがります。
でも、昼夜問わず、猫は外出させないことが望ましいんです。
ウチの子はケンカの仕方も知らない弱い猫でしたので、外に出しても遠くまで行くことせず、いつも庭で虫を追いかけて遊んでました。
そんな臆病な子なのに、深夜1時、姉はその子を外に出したまま風呂に入ったんです。
その子は野犬に連れて行かれました…
数日前に付近で黒猫が襲われています。
それを知っていたはずなのに、姉は外出を許可したんです。
当時、家には姉以外だれもいませんでした…
僕が帰ってきたのはその子が連れ去られた10分後、サービス残業する習慣がなければ助けられた命でした。
翌日、ウチの子は山の上で無残な姿になって発見されました…
おわりに…
愛猫の死が決定打となり、僕はバイトを辞めることになりました。
一刻も早く焼いてあげないないといけませんから、すぐに火葬場にて遺体を焼いてもらいました。
夕方、その日もバイトに行きました…
なんで俺をこんな所で働いているんだろう…
そう想いながら、ただただレジを打ちました。
サービス残業は百害あって一利なしです!!
自分が望んでやっていたことならまだしも、強要させたことで大事な命を救えなかったなんて馬鹿らしいにもほどがあります。
最大の要因は姉であることは間違いありません。
ただ、残業をしなければ、こんなことにはなっていなかっただろうし、もし襲われたとしても孤独で痛い思いをさせたまま死なせることはなかったはずなんです。
ちゃんと見とってやれたはずなんです…
仕事があるからといって、大事な人とのお別れができない人、しない人がいます。
生涯でたった1日のこと、たった数分の、亡くなる人にとっては何事にも代えがたい大事な瞬間なんです。
長い生涯のうちたった一度、たった数分、お世話になった人のために費やせないほどの「理由」「価値」が、仕事にあるでしょうか?
僕はこの狂った状況に従って生きていきたくはありません。