夫:運送、妻:美容。共に個人事業で生きていく事になりました。フリーランスの生々しいリアルを発信していきます。

更紗和金とキャリコ和金の交配、産まれるのはどんな稚魚?

6月中旬、更紗和金とキャリコ和金を交配しました。
水温が上がり始め、「大丈夫かな」なんて思いながらの排卵でしたが、なんとか500匹ほどは産まれてくれました。

体力のない稚魚を外に出すのは非常に危険ですよね。
季節がら、室内で過密飼育せざるを得ない状況になっていたのですが、9月も後半に入り、気温もさがってきたので先日、外飼育に移行しました。

オットー

そもそも数がいないと、良い柄は引けないからね



キャリコ系は更紗と違って多種多様な色が出るため、フナ尾だからといって切らず、選別は奇形を除く程度に留めて育成しておりました。
勿論、優秀な個体は優先的に水量を確保しましたが、他の子たちは成長より生存をとり、色変わりによる選別は秋に送らせて、これよりサイズアップ・選別を行っていく予定です。

今回はその稚魚達の様子をお伝えしていこうと思います。

目次

どんな個体が産まれる?

【雄:木下産キャリコ和金】【雌:長尾産更紗和金】

片方がキャリコ、片方が更紗という交配ですので、どんな感じになるかけっこう楽しみしていました。
以下の予想を立てて、日々育成。

① 透明鱗ベースで普通鱗が入り混じる。
② 普通鱗ベースで透明鱗が入り混じる。

※ここでいう普通鱗とは、十分に反射性があることとします。

オットー

普通鱗と透明鱗が入り混じる鱗性モデルは「モザイク透明鱗」と言われます




個人的には②が出てくれたら面白いななんて考えていましたが、

アレ、なんか思ったのと違うぞ


・完全透明鱗(Matt)っぽい個体
・モザイク透明鱗(Nacreous)
・普通鱗(Metallic)


まぁ、更紗(普通鱗)とキャリコ(モザイク透明鱗)が合わさったわけだから、妥当と言えば妥当。
でも、もうちょっと透明鱗と普通鱗の配分うまくならんもんかねと。
透明率高すぎて……

これは、綺麗に成長してくれるのか……

稚魚390匹における鱗タイプ×尾型の4分類

残った子供達390匹を全て、表現型別に4パターンに振り分けました。

普通鱗系と透明鱗系の割合は約1:1です。
親ともに二尾ですので、その割合は72.3%でした。

オットー

悪くない数字だと思う


Chen(S. C. Chen)さんの、金魚の鱗性を遺伝的に調べた古典研究
“Transparency and Mottling, a Case of Mendelian Inheritance in the Goldfish”(1928)では、

普通鱗(Metallic)とモザイク透明鱗(Nacreous)の交配は、
Metallic50%:Nacreous50%:完全透明鱗(Matt)0%になる可能性を示唆している。

普通鱗系と透明鱗系の割合は、研究結果と同様に約1:1となりました。
ただ、モザイク透明鱗というより、完全透明鱗(Matt)に近い個体がまぁ多い気がする。

ちょっと調べてみました。

小さな時は透明に見える場合がある

金魚には虹色素胞(イリドフィア)というものがあるらしく、その中でプリン代謝を行いグアニンという物質を生成するみたいです。これがグアニン結晶を作り出すことで反射機能を獲得し、白銀やメタリックのような光沢をもつわけです。

最新の金魚研究では、グアニン結晶を作れないことで反射機能が持てず、透明化しているとされています。

オットー

能力獲得できなかったことが、柄表現を増やす結果になってるは面白い



ここから先は、個人的な考察ですが…

小さな時は、そのグアニンが少なく、ちゃんとした光沢が出せない。
結果、透明のように見えている。
でも、溜まってくると、光を反射するようになる。

更紗の稚魚は小さくても普通鱗をしています。
我が家の小さな白いキャリコ稚魚を見る限り、普通鱗が混じった個体はいない。
それが3cmぐらいになってくると、メタリックのような反射をする鱗が突如あらわれる。

更紗のように早い段階から反射機能が実装されているわけではなく、後に一部の鱗が反射機能を獲得していく可能性があります。

キャリコの色変わりについて

幼魚の皮膚にはもともと複数の色素胞が存在しています。
そして、その色素胞が皮膚のどの深さに残るかで、見た目が変化する可能性がある。

例えば、浅葱ですが、青色素胞があるのではなく、皮膚の深い所に黒色素胞があるとします。
それが、反射機能の乏しい透明鱗を通して、人の肉眼に移る。
そうなれば、青っぽくも見えてしまう。

こういことだと思います。
様々な色が出る品種というのは、鱗の透明度がそれぞれ違うことで色を多様化させているとも解釈できます。

オットー

透明度が高いほど、反射機能が弱い
この機能の優劣で色が多用に表現されてる?



我が家の墨朱文金は、桶から脱出し、鱗だけではなく、体表の皮膚まで傷ついてしまいました。
その後、鱗は復活し、元気になりましたが、元々もっていた黒色は剥がれてしまい、ケガした所は白色のまま再生してしまいました。

このことから、鱗が色を作っているというよりは、皮膚側の色素胞が鱗を介して見せ方を変えている。
そう判断するのが、現状、理にかなっている気がします。

金魚って面白いです。




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この記事を書いた人

某理大で火山岩石学専攻。卒業後3年間旅へ、職業訓練を経て機械設計会社に入社。労働条件の乖離で早期退職、直後にコロナウイルス到来。会社に育ててもらおうってのが甘かったと思い、個人で比較的早く即金を作れる軽貨物業界で働くことになりました。現在は、運送しながら、金魚養殖、美容室開業に向け、色々と準備中です。

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