山が好きで「人生で一度は山小屋で働いてみたい」と思っている方も多いことと思います!
朝焼け、夕焼け、星空…
山頂からの絶景と言ったらもう言葉で言いあらわせないほど美しいですよね。
絶景が目の前にある暮らし、山好きには憧れの暮らしです!!
今回は「山小屋バイトって実際どうなのか?」という問いについて、仕事内容、山小屋環境などを解説していきます!!
実際に南アルプスの某山小屋で働いてきたので、感じは掴めるかと思います(^^)
Contents
1日のスケジュール
起床 | 4:30 |
朝食準備 | 5:00 |
朝食提供 (別室で朝食、スタッフは入替りでお客対応) |
6:00~9:00 |
布団干し | 9:00~10:00 |
小屋掃除 | 10:00~11:00 |
休憩 | 11:00~12:00 |
昼食 | 12:00~13:00 |
小屋番 (午後から続々とお客さんがやってきます) |
13:00~16:00 |
夕食準備 | 16:00 |
夕食提供 (スタッフは19:00より夕食) |
18:00~20:00 |
就寝 | 21:00 |
朝
とりあえず朝がめちゃくちゃ早いです!!
顔洗ってササっと朝食準備に取り掛かります。
ガスが使えるのでおかずは基本レトルト物を使います。
米は炊いて、サラダ、みそ汁は作ります!!
お客さんが全員出発したら、布団干し!!
小屋掃除、トイレ掃除をちゃちゃっとやって早めに終わればそっから昼まで休憩です(^^)
昼
昼飯はレトルトが多かったですねー
中華丼とか牛丼とか、たまに焼きそば作ったりしてました。
午後2時3時ぐらいからはお客さんが続々と到着するので、チェックインとご案内です。
到着してからは売店業務、ビールやカップラーメン、ストラップなんかを売ったりします。
山小屋は基本予約制なので、業務時間内は電話での予約対応をずーっとやってます。
夜
午後4時からは夕食準備です!!
夜もレトルトメインで作っていきます!
ハンバーグや焼き魚が多いですかねー
米とみそ汁おかわり自由です!
山の水で作った米とみそ汁は超絶ウマいので、みんなたくさんおかわりします!!
スタッフは19:00頃から夕食で、オーナーからビールや焼酎の恵みがあります笑
燗酒をタラタラ飲んで、星を見て就寝するのが日課でしたねー✨
山小屋生活で不便なこと
業務全般、日給制の長時間労働
山小屋業務は業務全般のお仕事です。
大型小屋になるとある程度役割分担がなされていることもありますが、こじんまりとしている場合は臨機応変に動けた方がいいです!
日給制の長時間労働ですので、朝から晩までずーっと働いている状態になります。
労働時間に換算すると凄まじい給料が発生しそうですが、日給なのが残念…笑
ただ、僕がいた小屋はなかなか良心的な小屋だったので、お客さん対応以外の時は何やっても自由でした。
みんな読書して時間潰しをしていましたよ(^^)
お風呂は2週間に1回
山頂小屋でしたので常に節水していました。
雨がふれば、浴びにいきます!まさに恵みの雨笑
日頃は朝晩と頭だけ洗います。(もちろん山用シャンプー)
体は朝昼晩ウエットティッシュで拭く程度です。
最初のうちは頭がめちゃくちゃ痒くなります。
でも安心してください、人間の体は凄いもんで3日たてば痒みが収まるようにできているんです笑
残念ながら髪はガシガシになるので、僕はずっとニット帽生活をしていましたねー
休みは1ヶ月に1回
休みはひたすらにやってきません。
そのかわりと言っては何ですが、5日まとめて取るようになります。
…というのも山小屋は山奥にあるため、1日休みじゃ下山だけで終わってしまうんです。
2日とれても超ハードスケジュール、何もできません。
だから、必然的に25連勤を数ヶ月に渡り繰り返すことになります笑
トイレが汚い
山小屋のトイレって汚いんですよ。
なぜなら、水で流さないからです。
少し汚い話になりますが、黒い塊はボットンで下に落として、残りかすはペーパーで拭く。
その拭いたペーパーというのは専用にゴミ箱にポイしておくんです。
ただ、僕の働いていたトイレは非常にラッキーでした!!
なぜなら、太陽光と風力発電により水洗式になっていたからです✨
基本的に汚くて匂うのでそこは注意ですよ!!
山小屋バイトの良いところ
毎日絶景が見られる
朝から晩まで絶景絶景絶景です!!
紅とは朝焼けということがわかります。
朝焼けを見ていると夕焼けは不思議と優しく感じるようになります。
夕日が沈むと光は届かない、でも星が降ってきそうなほど満点の星空で夜は覆われます。
写真好きには夢のような場所です!!
ここに来るともうダメ、下界の星空を見ても何も感じなくなります…笑
空気が気持ちいい
ほぼほぼ説明不要ですね。
とにかく清々しい朝が待っています。
3000m級の山々って物凄く空気が薄いんですよ。
はじめて来たころは山頂アタックするだけでゼーゼーしてました…
でも、数か月経つともう山頂は朝の散歩コースなっていました。
山頂の風はウマいです!
ネットは意外と繋がる!!
山小屋に来たときは過去の偉人を習って、生活を一新しようと考えました。
でも、何ということでしょう、案外ネットが繋がります笑
ドコモ様々です!!
なんでドコモっていうかはじめて実感しましたよー
感動したので載せておきます(^^)
☑ドコモ:登山道でも「つながる」をめざして
お金が貯まる
嫌でもお金が貯まってしまいます!!
なんせ買うところがないんですもん。
下山の際に一気に金を渡されます笑
めちゃめちゃ怖い、熊より人間の方が怖いですよ…
まとまった金ってそう簡単に作れるものではないので、お得な気分になれますよー
蚊やゴキブリはいない
山の上ということで害虫を気にされる方が多くいますが、実際はここまでの高所になると生存できる種の方が少なくなっていきます。 続きを見る
僕ら人間の外敵と言えばゴキブリや蚊ですが、実はコイツら山の頂上付近では生息できないんです。
ゴキブリが長野や北海道にはいないと言われるのは「寒さ」に弱いからで、特に乾燥した山小屋のような環境下では繁殖力を維持できず活動も鈍り、後に死滅していくんです。
蚊は風速2mになると風に向かって飛べなくなることから、森林限界を越え障害物がないような場所での生息は向きません。
※詳しくはこちらをどうぞ✋
【朗報】森林限界を越えると蚊やゴキブリはいなくなります!!
最後に…
山小屋バイトは素晴らしい経験になります!!
人生で一度は経験すべき日々です(^^)
男性でも少し引くような致命的な欠点もありますが、山にはそれ以上のものがあります。
下界に降りる際は山が恋しくなり、また気づいたら戻ってきている。
山にはそんな魅力があるんです。
まとまったお金をもらった時は「続けてよかった…」と心から思えます笑
ちゃっと冗談めいたことを言いましたが、ほんと後悔はしないと思うので是非チャレンジしてみてくださいね(^^)
大型小屋よりこじんまりとしている小屋の方が自由がきいてオススメですよ!!
※山小屋バイトの応募方法を知りたい方はこちらから✋
-
【山小屋バイトの応募方法】山に特化した求人サイトのご紹介!!
続きを見る
※山小屋バイトの必須アイテムも併せてどうぞ✋ 続きを見る
山小屋バイトに必須!!有能な持ち物10選