山での勤務を考えるとき、恐怖の対象となるのはゴキブリですよね!!
山小屋はそんな綺麗な場所ではないので、多くの人はいてもおかしくはないと考えるでしょう…
しかし、ここで朗報です(^^)
ゴキブリは山小屋にはいません!
さらに、森林限界を越えた山小屋では蚊さえもいないのです!!
今回は「ゴキブリや蚊が高所では生息できない理由」を解説していきましょう!!
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森林限界越えると高木が育たず虫は減る
森林限界の定義は以下の通りです。
高木が成長できず森林を形成できない限界値 【Wikipediaより】
森林限界は「気温」「降雪量」「湿度」「照度」など、高所になるにつれて植物育成に特に影響を与えうる要素が強くなることで現れはじめます。
基本的には「限界」ということで、ある一定のラインを越えてくると現れるものですが、局所的に発生することもあります。
【局所的発生の要素】
❶ 水分過剰
❷ 塩分過剰
❸ 硫黄や塩基性土壌での影響
❹ 強風
❺ 降雪
❻ 洪水
植物はそれぞれに適した環境があり、大きくは土壌成分と自然環境に左右されています。
森林を構成できなくなるということは、高木のもとで暮らす動植物も生息困難になるので、おのずと虫は減るということです!!
風よけがない場所に蚊はいない
森林限界を超えると風よけとなる高木はなくなり、直接風を受けることとなります。
蚊は風速2mになると風に向かって飛べなくなることから、暴風域での生息には向きません。
一般的に、蚊は血を主食としているように思われがちですが、実際は花のミツや樹液などを吸って生活をしています。
血を吸うのはメスだけで、この血というのも主食とではなく産卵のために使われます。
蚊が吸血を盛んに行うのは気温が15℃以上のとき、特に25℃~30℃は最も吸血活動が顕著になります。
しかし、15℃以下または35℃以上になると、蚊は活発に動くことが困難になり、動きを止めます。
ゴキブリは寒さに弱い
ゴキブリは25℃以上の気温を好みます。
高音多湿、夏場のキッチンや冷蔵裏はゴキブリにとって最高の環境です。
しかし、山小屋は下界とは違う。
太陽が沈むと、気温は夏場でも1ケタ台、山頂付近になると氷点下なる日されあるんです。
ゴキブリは気温が20℃以下になると動きが鈍くなります。
適温から遠ざかるほど筋力が低下するので、卵を産んだとしても低温だと中の赤ちゃんは殻を突き破ることができなくなります。
また、気温が10℃以下になると、幼虫の成長さえままならなくなり、結果ゴキブリは繁殖の機会を失い死滅していくことになるんです。
北海道にゴキブリがいないと言われる理由がまさにこれ、山は寒い上に乾燥してますからゴキブリは到底生息できないわけです。
悲報、蚊やゴキブリはいないがアブはいる
蚊やゴキブリはいませんが、アブはいます。
山で多くみられるのはハチのような姿を小さなアブです。
「ハナアブ」と言い、とてもハチに似ています。
ハナアブは見た目が、アブなのか?ハチなのか?わかりにくいですよね?
これは外敵から身を守るためにハチに擬態しているだけなんです。
ただ、ここでもっと紛らわしいことをお伝えします。
じつはコイツ、アブではなくハエです笑
何から何まで紛らわしい昆虫ですが、山頂ではこいつらがブンブンやっています。
アブでもハチでもなので刺しませんが人の汗を舐めるために群がってきます。
殺虫剤で応戦したところですぐにまた群がってきますので、小屋内に避難しましょう!!
山小屋生活は慣れれば快適
山小屋生活は慣れてしまえば意外と快適です!!
頭の痒みがとれるまでの3日間、仕事、生活リズム、これらに慣れてくると1日が過ぎるのがあっという間になってきます。
山は涼しくゴキブリや蚊もいない、一日中美しい景色が見れて、空気は澄んでいて、水・米はうまいです。
適応力が高い人であれば、すぐ慣れて、帰る頃には50万ほどのまとまったお金をもって帰れるでしょう!!
下界の生活と比べると悲劇ですが、いざ始めてしまえば案外慣れてしまえるものなので、興味のある方は是非一度やってみてくださいね(^^)