島根県隠岐ノ島町の某ホテルで調理補助をやってきました!!
学生時代に1年間ほど居酒屋調理をやっていたので、盛り付けや包丁の扱いには慣れていたということもあり、経験のために挑戦してみることにしました。
隠岐諸島といえば日本海に浮かぶ群島、ローソク島や国賀海岸が有名です。
この諸島は島前・島後に分かれており、島前は「知夫里島」「中ノ島」「西ノ島」の3島から、島後は大きな「隠岐の島」の1島からなります。
今回は島後でのお仕事内容解説です(^^)
Contents
1日のスケジュール
起床 | 8:30 |
朝出勤 | 9:00~13:00 |
昼食 | 13:00~13:30 |
中休み | 13:30~17:30 |
夕食 | 17:30~18:00 |
夕出勤 | 18:00~22:00 |
就寝準備 | 22:00~23:00 |
晩酌 | 23:00~24:00 |
就寝 | 24:00~ |
朝出勤
例のごとくタイムカードを押して出勤です!!
この現場での調理補助の仕事は、あくまで補助業務でした。
料理は調理人にお任せして、僕らは簡単な作業に回ります。
洗い場
このホテルでは、朝食は前日に仕込むスタイルでした。
早朝から出勤するのは社員の方のみで、派遣は朝食後の人手が必要な時間帯からの投入です。
僕らがはじめにやる仕事は下がってきたお皿を洗浄すること。
小さな洗浄機2機を使ってちゃちゃっと片します。
汚れが酷いものや鉄板類は、シンクに「湯」と「洗剤」をはってつけておきます。
手で汚れが落ちるもの、洗わなくても洗浄機で汚れを落とせるもの、その辺を見極めながら極力ラクになるように進めていきます。
皿ごとに並べ、余熱で乾します。
小皿の盛り付け
前日から仕込まれている料理を小皿に盛り付けます。
今晩と翌朝の料理を必要分だけつくればOK。
宿泊者数は調理場のホワイトボードに書かれますので、それをみて数量確認です。
盛り付けの要領
❶ 必要なお皿を数量分まとめて持ってくる
❷ 小皿ごとにお盆にまとめて並べる
❸ お盆を積み重ね、随時盛り付けしていく
❹ 盛り付けし終わったものはラップに包んで冷蔵庫に収納、着々と進めていく
このように、まったく難しいことはありません。
注意するのはグラム数くらい。
一皿一皿計っていたらキリがないので、はじめの一皿を計って、その後はその一皿と同じ分量になるように盛り付けしていきます。
スキルがなくても誰でもできます、大した仕事じゃありません。
仕込みは基本的に品薄にならないように量は日々補充されますが、足りなくなりそうな時は前もって料理長やリーダーに紙に残して伝えておきます。
調理場清掃
小皿の盛り付けがおわると、調理場の清掃に取り掛かります。
まずは仕込みで使った調理器具の洗浄を行います。
それと並行して先ほど洗浄し乾かしておいたお皿を所定の位置に戻していきます。
調理道具やお皿があらかた片付いたら調理台を拭いて、ゴミを下に全部落として、床をブラシでこすっていきます。
最後にお湯で全流しして終了です。
至って普通の業務内容ですね!!
食事
このホテルでは珍しいことに、おかみさんが食事を作ってくれてました。
ふつうホテルでは従業員用の食事処があったりバイキングの残りを利用したりするんですが、ここはちゃんと作ってもらってました。
カレーや焼きそば、カツ丼などなど。
調理補助はプラスαで料理長から刺身や干物、漬物の差し入れが毎日ありました笑
ウニやイクラ、カンパチなど毎日違うものをいただけてました。
ホテル経営なので人件費にはかなりシビアで実働8時間はしっかりと守る職場でしたが、従業員は伸び伸び働いており、人を人として扱ってくれる良心的な職場だったように思います!!
中休み
ホテルでは「中休み勤務」という働き方が一般的です。
中休み勤務について
ホテルでは最も労働力が必要となるチェックイン・チェックアウトに合わせて出勤する場合が多いです、労働時間が過剰にならないように中休み設けて調整しています。
コア時間のみ働くことになるため、中休みは仮眠を取るのが一般的です。
ただ、この職場はそんな忙しくなかったんですよね。
調理補助という職種の性質上、ガッツリ肉体労働というよりは繊細さが求めれる仕事でしたので、仕事に慣れてからは中休みは普通に遊んでました…笑
隠岐の島町は離島とは思えないくらい広大なので、よくツーリングに出かけてましたね!!
夕出勤
出勤前に夕食を食べてからの出勤です!!
朝あらかたの仕込みは終わってますので、それをお盆に盛り付けていきます。
皿上げ
お食事上は「2F3Fの宴会場」と「最上階のテラス席」の3か所でしたので、支配人の要求通りに皿上げしていきます。
お客さんの来場に合わせて皿上げしていくので、ホールとの連携も必要不可欠です。
来場票のようなものがあり、それに応じてあらかたの入場時間は分かりますが、やはり客商売なので、多々スケジュールは変わります。
その辺はホールと連携をとってうまく対応していきます。
バッシング
翌朝の仕込みも午前中に済ませているので、バッシングのヘルプにも行きます。
お客さんがお食事中は裏に入って料理の残飯処理に回ります。
下がってきた料理をお皿ごとに分けながら、残飯処理していきます。
途中グラスが足りなくなったりするので、そこのヘルプにも入ります。
お客さんが退場したら中に入ってバッシングです。
皿をつんで調理場に送り返します。
洗い場・調理場清掃
ホールの応援に行くことで皿が速く戻ってくるようになるので、他のスタッフと連携しながらバッシングと皿洗いを同時に進めていきます。
僕らがホールの応援に行っている間に調理人は仕込みを終える段階に入ってますので、手が空いている場合は協力してもらいます。
このホテルでは深夜料金削減のため、22時までに終わらせる必要がありました。
それが支配人からの指示ですので、社員もやはり手伝ってくれてました!!
ホテル業界はこの辺がシビアなんですよね…
おわりに…働いてみて思ったこと
ホテル業界はやはり人件費にかなりシビアです!!
残業代は極力出したくはないですし、時給で働いてもらっているんだから暇な時間は作りたくないと考えています。
しかし、だからと言って、雇用契約にない仕事を押し付けるのは派遣会社との関係上、正直難しいところでもあるんですよ。
そんな実情でもやはり、ホテルではマルチに働けるスタッフを求めています。
職種に囚われず、時間効率の良い動きができる人です。
ホテルの要求に応じて働くと、基本的に僕らには良いことがありません。
時給で働くということは、仕事効率を高めると給料自体が激減しますからね。
ただ、そこはライフワークバランスを考えて決めてみてください。
糞ほど忙しい上に教育なしでマルチワーク、残業代を渋って、人を人として扱わないホテルも中にはあるんです。
ここは人として配慮もしてくれるし、ちゃんと指導もしてくれる、料理の恵みあったし、一人一人の労力を分散することで、営業時短に繋げる、まだ良心的でした。
僕は割に合っていると判断したので、契約外の仕事も手伝うようにしてましたよ。
ホテルでのお仕事は職種によって労力が信じられないほど変わるので、自分の目的に応じた職種を選んでみてくださいね!!