配達中に遭遇した「ヤバい客」５選！！

こんちわ、クロです🐈

宅配のお仕事をしていれば、高確率で「ヤバい客」に出会います！！


特に、代引き業務がある運送会社で働く場合は、その遭遇確率は上がり、日々の業務の中で苦戦を強いられることもあるでしょう。

代引きを多用する人というのは「クレジットカードが持てない人」である場合があり、カード会社にブラックリストになっているため発行できない人である確率が高くなります。



そういう人は基本的にあらゆることにルーズです。

僕の担当エリアにはヤバい客が５人ほどいたんですが、その内４人は代引き客でした…

今回は僕とヤバい客とのエピソードを話していこうと思います！！

❶　超上から目線で脅しをかけてくる客

１人目のSさんは非常に帰りの遅いお客さんでした。帰宅されるのが２０時頃、ですが毎回決まって時間指定は行いません。僕はSさんの帰りが遅いのを把握しているので、毎回２０時前後に持っていっていました。

ただ、２０時に行ったからといって確実いるわけではなく、この時間からでも完了率は４０％ほど、そのため毎回毎回不在を打っては持ち帰っていました。佐川急便では３日間不在が続くと長期不在扱いとなり、営業所での保管対応になります。

Sさんもそのことをよく理解しているようで、再配達依頼は決まって「３日目の最終便」に送られてくるような状態でした。このままではラチが開かないので、僕はSさんとお話することにしました。





僕は配達の流れで自然にリサーチをかけると、ガッツリ嘘が返ってきました。そもそも荷物を見て何でそんな嘘が言えたのか不思議です。僕ら配達員は不在だった場合、配達履歴を分かりやすく残すため、荷物に「訪問時刻シール」を貼ります。

それを貼ることで実際に訪問をした証拠になるからです。「配達に来てない」というクレームが入っても、このシールを見れば一目瞭然ですから、荷物に貼り付けます。それにも関わらず続く嘘、嘘、嘘…

僕も明らかに嘘つかれているのが不愉快になり、





…と少し強気で提案を返しました、Sさんが言った言葉です。




クソ舐めた返答が返ってきました、毎回毎回３日目の晩に配っていたストレスと合わさって、僕も冷め切った返答をします。




そう言って、荷物渡して心にもない「ありがとうございました」を唱えて、早々に立ち去りました。それ以降も頼まなくもいいのに荷物頼むSさん、ただ、在宅率が７０％ぐらいに上昇しました。

❷　会社に嘘のクレームを入れて、荷物を早く持ってこさせようとする客

通称Nさん、彼女は毎回パジャマで出てきます。１１半頃持って行ってもパジャマ、１２時半でもパジャマ。そんなNさんが午前指定をされることがあるんですが、案の定寝坊で出てこないことがあります。

あの日もいつものように「ああ、寝坊か…」そう思って午前指定の荷物に不在を切りました。そしたら昼過ぎ１２半頃、カスタマーから電話がかかってきました。

僕自身、毎回毎回出てくる「パジャマの主」の家を間違える訳はないですし、その家にはデカデカと名前の書いた標識がかけられています。確実に訪問した旨をカスタマーに伝える「再度折り返す」と言って一旦保留になりました。そして１５分後…






胸糞悪い返答がきました、要は午前指定をしたにも関わらず、午前中に出かけ、思ったより早く帰ってこれたから、わざわざ不在票が入ってないと嘘ついて荷物を持ってこさせようとしたわけです。


「よくそんなことをしておいて最短依頼ができるな…」


どういう神経をしているのか理解できません。結局、午後一で持っていくことになりました。Nさんは謝りもせず何事もなかったように受け取りました。この出来事以降、Nさんは荷物を頼まなくなり、荷物は減りました。

❸　長期不在を４回繰り返す客

Uさんは寮に住んでいました。その寮は荷物預かりは拒否しており、すべて入居者に任せている所で、寮生は決まってルーズでした。配達頻度は少なめで、２週間に１度くらいのペースで配達依頼があるんですが、高確率で長期不在となります。

ルーズもルーズ、そこでの配達は６０％の確率で長期不在、３日目の最終配達は「いつも時間指定スッポカシ」で長期不在になっていました。電話すら出ませんので、僕は「諦めモード」、不在票だけ入れに行って、あとは記憶から消していました。でも、２日後…なんか見たことのある荷物が配達カゴに入っていました。


Uさんの荷物です、保管されたものに再配達がかかったみたい。



今回は長期不在後の時間指定ということもあり、「流石にいるだろう…」と思いつつ持出をかけました。しかし、この荷物をよーく見ると前回の配達者は僕ではなく先輩ドライバーになっています。

僕が休みの日には先輩ドライバーが代走します。つまり、このUさんは前回先輩ドライバーが配達した時も時間指定をスッポカシ、この時点で長期不在を２度繰り返していました。

不安になりながらも指定時間に配達します。


案の定、いません…
電話にも出ません…





持ち帰って長期不在をかけて、記憶から消します。でも、翌日、また再配達依頼が入ります。こういうのが続くとメンタルがやられます、また繰り越したくはないので、できるだけ遅い時間、２０時に配達に向かいました。

またまた、いません…
もちろん、電話にも出ません。


こんなことがあと一回続きました。未だ荷物は配達できておらず、保管対応です。期間もそろそろ過ぎるのでもうダメですね…

❹　３日間金を持ってない客

アパートに住んでいるHさん、この人も帰りが遅く２０時半ごろに帰ってきます。この人は電話には出ます、ただいつもいつも金を持っていません。その日は１５００円ほどの代引き商品を持って訪問しました。まず、事前電話をかけました…

事前電話をかけると、もう少しで帰るとのこと、Hさんは最終配達で余裕があったので、少し待つことにしました。でも、いざ帰ってきたものの肝心な金を持っていません、たった１５００円を持っていません。翌日同じ時間に来るように言われました。夜配エリアでどうせ遅くなることは分かっていましたので、了承しました。

翌日、同じ時間にやってきました。前日に約束していただいているので、今回は事前電話なしで向かいます、しかし、今回も不在、


時間指定をスッポカシました…


営業所に帰っている途中で電話が、Hさんです…





正直、電話が来るだけマシでした、もっとヤバい奴はいますから、僕の中のハードルも下がっています。仕事で帰れなかったみたいだし仕方がない、明日で終わらそう。翌日確実に届けることになりました。休日の１６～１８時、今回はおるし、金も持っとるはず、期待して向かいます。


不在…
電話をかけます、いつもは出るのに出ません、折り返しもありません。


遊びにいきました…笑


基本的にこういう奴はダメです、どこまでも同じことを繰り返します。相手への配慮がまったくないし、自分が決めたことも守りません、永久的に繰り返します。僕は諦めて、一旦、長期不在にすることにしました。

ただ、ここはアパートで在宅不在が外からハッキリ分かります。僕が最終配達終え営業所に戻る際、Hさんの部屋の明かりがついていたことに気が付きました。僕は電話をかけます、でもHさんは出ません。いるのは分かってる、インターフォンを鳴らします。でも出ません、２度ノックします。




居留守使ってました、また金ないです、１５００円がないみたいです。長期不在のお話をすると「致し方無い」だそうです。昼間遊びに出てたのに、なんで夜に１５００円すら持ってないのかが不思議です。

こういうのを相手にすると時間ばっか奪われます、代引きで初回配達時に時間指定していない客はルーズな場合が多いです。アパートでそのようなタイプだとそのエリア内に２，３人はヤバい客が含まれます。代引きはないほうがいいです。

❺　長期不在を悪用、居留守する客

Hさんの進化バージョンHWさんです、この人は長期不在を悪用します。この人もボロいアパートに住んでいます。帰りは１９時ぐらいです、ただ居留守をします。

居留守している方は「バレてない！！」と思ってやっているでしょうが、ドライバーは「交通情報」や「お客さんの在宅時間」、「外出傾向」を知り尽くしています。バレているのでやめてください。

HWさんは車を持っているので、駐車場をみれば在宅は判断できますし、エアコンの室外機が鳴ってたり、部屋の電気が付いてたりするのでバレバレです。玄関に着いてピンポン鳴らさず少し待機すると、アパートであれば生活音で在宅不在の判断もできます。

この人はアニメが好きで、よくフィギュアを頼みます。しかし、フィギュアは限定品が多く、その時点で金を持っていないと注文できません。


金はないけど、どうしても欲しい！！



そういった場合、代引きでひとまず購入し、居留守を使って長期不在、金が入る頃に再配達を依頼してフィギュアを手に入れます。毎回毎回この下りをやります。名前見ただけでモチベーションが下がります。電話はフル無視、どうせ行っても居留守を使われます。




こちらとしては働くのが馬鹿馬鹿しくなります。個人ドライバーですので、ガソリン代は自腹でやってます。コイツの配達物は全て赤字です。１００％無駄足に終わり、不在票を入れた所で長期不在待ちで返しません。

宅配において客層がどれだけ大事か、糞エリアに入らないと分からないこともあります。

【結】サービスレベルが低いと客層は悪くなる

良いお客さんは相手の時間を奪いません。僕らの仕事を配慮してくれており、時間を守ってシッカリ荷物を受け取ってくれます。そういったお客さんが求めるのは高い接客レベルではなく、


ふつうに「時間指定を守れること」です！！


客層が良いほど多くを求めようとはしません。輸送や管理面での品質が悪いと、ラストワンマイルに全てのシワ寄せがきます。どれだけ真面目に配ろうと、どれだけ時間品質を高めようと、物が届いてなかったり、行方不明になっていては僕らが配ることはできません。

輸送や管理面で遅配が出た場合でも、謝るのは僕達です。CSが事前連絡してくれているなどと思わないこと、１回だけならまだしも何度も何度も謝らさせられると、僕らが真面目に働く意味がわからなくなります。

品質を守って真面目に配達しているのに失客する。ヤマトで働いていた時は「失客」について深く考えることはありませんでしたが、業界最大手以外で働くと色々悩ましい部分があります。


荷量は「お客さんからの評価」で増減します、佐川急便の場合はヤマトに比べて品質が低いので、重い荷物やデカい荷物に限定して頼んでいるお客さんも多いです。水なんかはまさにソレ、どんどん水が増えている気がしますね…


不自由だけど安定な佐川を取るか、安定しないけど働きやすいヤマトを取るか、難しい選択であり、結局は、現場に入らないと分からないことばかりだと思います…