軽貨物

「数配りたい人」に「佐川急便」は向いていません…



こんちわ、クロです🐈

現在、僕は佐川急便で働いています。宅配をはじめて約5か月、宅配の「た」の字ぐらいは理解できるようになってきました。

この仕事、実はめちゃくちゃ奥深い、それについて考えることはけっこう楽しかったりするんです。


coco
考えただけ速くなります、ラクになります、すぐさま結果として反映されるので成功体験となって楽しいですよ!!




さて、本題に入っていきましょう!!

佐川急便で数配ることは難しいというお話!!


その要因は多岐に渡るんですが、やはり最も悪影響なことは「配達時間の確保が難しい」という点です、以下に要因を示していきましょう…


Contents

配達時間の問題



営業所での配達機器受取、その間に運搬トラックと鉢合わせ


佐川急便では積込み位置が「営業所」と「倉庫」の2か所に分かれています。僕は倉庫積みでしたので、本記事はその問題点を中心に話を進めます。

朝、はじめに営業所に立ち寄って配達機器を受け取ります、決して紛失したり忘れたりはできない道具なので、直帰申請をしない限りは基本営業所での管理になります。


ここで問題なんですが、この数分の内に運搬トラックが倉庫の出入り口を塞いでしまうことがあります。佐川急便では営業所と倉庫間をトラックが絶え間なくピストンしており、荷物を順次下ろしています。

倉庫の出入り口は狭く、大型トラックは出入り口に頭を出した状態で停まり、通路上で荷物を降ろしていきますから、タイミングを逃せば荷下ろし終了まで中に入れません。荷下ろし後は空いたスペースにカゴを置いて仕分けをします。

自身の積込位置が仕分けスペースになってしまうと、アルバイトが仕分け終わるまで、車を付けれないこともあります。


朝は8時半、昼は2時までトラックがピストン (倉庫)


倉庫積込みになると、朝・昼ともにトラックの最終便を待たなくてはいけないので、出発が遅れます。

最終便が8時半とただでさえ遅い上に、そこからの荷物の仕分け、その後に積込みです。倉庫勤務になると早く出発することは難しくなります。


倉庫積みになると一応エリアごとに積込位置は確保されているんですが、そもそも倉庫は狭いので、3カゴに対して2台しか着けられず、入れなければ他の人が出発するまで待たなくはいけません。

また、前述したように、仕分けの際にも到着カゴを置いておくスペースが必要であり、通路を塞ぐことはできないため、どこかしらのエリアの積込位置が仕分けスペースになります。


倉庫積みの問題点は

❶ 早く来ても、最終ピストン待ち、出発は遅れる
❷ 早く来なければ、他の人に積込み位置を取られる
❸ 早く来なければ、仕分けスペースとして利用され、更に出発が遅れる




営業所積みの場合は、早く行けば、早く出発できます。ただし、猛者たちの早朝出勤は半端なく早いので、それを上回る早さでないと厳しいです。

早朝を逃すと、積込み待ちは縦列駐車で3・4台は並びます。早く来ないと時間の浪費が激しいので、これはこれでやりづらいと思います。


出発前にホームの荷物を回収しないといけない


倉庫で荷物を積んだ後、SDの積込み位置に一度立ち寄らないといけません。通称「ホーム」と呼ばれており、トラックがギュウギュウ詰めになって積込みをしています。担当エリアのSDが運んでもらいたい荷物を別途分けてますので、それを回収します。

渡される荷物は大きいものが多く、乗らないことも多々あります。僕らも配達順序や荷物の重量を考えて積んでますから、ひとしきり整理した荷台に大型貨物を後乗せするのは、やりづらくてたまりません。

初めからカゴに入っているならば、まだ許容範囲ですが、出発前にSDの積込み時間に合わせて立ち寄って、乗せづらい荷物をもらうのは非効率の何ものでもありませんね…


貴重品も持ち出さなければいけない


貴重品置き場に寄って貴重品を持ち出さないといけません。高額商品ということで、より厳重に管理しなければいけません。チケットや小物など「高額であるけど落としやすいもの」が多いため、貴重品ボックスと言われる入れ物を用意して、持ち運びます。

貴重品は担当エリアごとに分けられているわけではなく、地区ごとにごちゃ混ぜになって、箱の中に入れられています。出発が早いと誰もまだ手をつけてない状態ですので、確認量が増え、持出漏れのリスクを上がります。

かと言って、みんなと同じ出発時刻に寄ってしまうと、積込み待ちに似た現象「貴重品は待ち」に巻き込まれます。


出発前に伝票でルートを組まないといけない


ヤマトやアマゾンと違って、佐川では伝票でルートを組みます。端末にルート機能が備わっていないので、伝票をちぎって配達順に並び替えて組んでいきます。

伝票をちぎらず記憶力で組んでいる人もいますが、ヤマトのように情報一覧が作成される訳でもなく、時間管理画面である「ポータル」も漏れが多いので、配達リスクを考えると千切った方が安全ではあります。

ただ、配達順を考慮して、積込み段階からシミュレーションできている方は必ずしも千切る必要もありません。


伝票を並び替えて束にし、上から順に配っていきます。その並び変えに時間を取られます。慣れた人なら目的に向かいながら組んでいきますが、はじめのうちはどこかに停車して組んでいくことになるでしょう。それ相応の時間はかかります。


配達エリアまで距離がある


佐川急便は配達地まで長距離移動になりがちです。ヤマトのように拠点が沢山あるわけでなく、大きなセンターに沢山のドライバーが集まって積込みを行います。

配達エリアを考慮して細分化されている訳ではなく、一つの拠点から送り込むスタイルなので、どうしたって時間はかかります。

必然的に長距離となるため、現地への移動に30分はかかるでしょう。


市街地経由、渋滞に巻き込まれやすい


先ほど話した内容に繋がることなんですが、拠点が細分化されてないために、市街地を経由する必要性が高くなります。

一般企業の出勤時刻は午前9時ですから、8時台はもちろん渋滞しますね。当然みなさん街に働きに行くわけですから、動きません。

工夫して8時半に出発するのと、ゆったり8時50分に出発するのと、ほとんど到着時間は変わりません。営業所積みで早めに出発できるのなら話は別ですが、倉庫積みになってしまえば、他社に出遅れることが確定します。


12~14時指定が効率的に回りづらい


佐川急便には12~14時指定があります。主婦の方々が数件入れられるんですが、その周回効率が悪くなりがちです。

と言うのも、倉庫積みの場合、14時頃までピストンしています。本来なら、早くセンターに戻って積み込んで、早期出発、14時に間に合うようにルートを組むことが可能です。


でも、14時までピストンされてしまえば、どうしたって午後の稼働は遅くなります。11時半に午前配達が終了しても、12時まで待って指定分を配らないといけないんです。


昼時間が浪費に、14~16指定はキツくなる


ピストンが遅れるので、昼間時間が浪費になります。1時間半無駄になることもあります、その後遺症で14~16時指定がキツくなります。

早く帰ってきてもどうせ無駄に待ち続けるだけです。個人事業主は働いてナンボ、宅配ドライバーは動かないと1円にもなりません。

無駄だな…と思いながら待機します。


配達範囲が広い


佐川急便は配達範囲が広めです。荷量は安定していますが、他社に比べて荷物が多いという訳ではありません。

人を雇うにはヒト一人食わせていける荷量が必要で、その荷量に合わせてエリア範囲を決めていきます。範囲が広いということは、裏を返せば「荷物は密集していない」ということ。

担当エリアは広いので全体量としてはソコソコあるように見えますが、一件一件が離れることになるので、配達時間はかかるでしょう。



業務上、その他の問題

❶ 代引き・集荷が手間
❷ デカタクで荷台に量が乗らない
❸ 大きい荷物が多いので、台車多用、時間はかかる
❹ 水が重い、大体4,5階、の割に時間指定スッポカス
❺ 貴重品・デカタク・水・代引きは宅配ボックス✖、夜配率が上がる
❻ 貴重品・デカタク・水・代引きの単価は一般とほとんど変わらない
❼ メールシステムが煩わしい
❽ CSが頼りにならない、何もしない、電話に出ない
❾ 置き配厳禁
❿ SDは企業配メインのため、エリア情報をあまり持ってない、聞く人がいない


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【結論】やりづらいから安定している

佐川急便は他社にくらべて働きづらいです。配達時間の確保が難しく、業務自体も無駄が多い。

ヤマトのように「SDと一緒にエリアを走っている感覚」はありませんし、CSも基本ドライバー任せで何もしません。


「輸送面での遅れ」や「倉庫の管理問題」で、頻繁に遅配があり、その謝罪もしていかないといけません。

自分のミスでなくても謝ります、その結果、失客したとしても荷物が減って収入が下がるのは自分です、また荷物が戻るようにお客さんのニーズに応えていかないといけません。



色々と悩まされる部分がありますが、安定はしています。

佐川急便は社内の労働環境健全化を掲げており、宅配のような長時間労働をせざるを得ない業務は労働基準法に守られていない委託ドライバーを戦力としています。

委託ドライバーがいないと時間管理が難しく、経費も仕事も増えるので、委託切りのようなことは現状できません。


この現状から推測できる佐川急便が求めている人材は…

「何でも自己解決できる手のかからない人材」です!!



品質が良く、会社の禁止事項はしない、トラブル対応能力に長け、エリアの荷量を一定数保てる人材です。

一旦、そのような人材と認めてもらえれば、安定して食っていけるはずですので、まず実力を付けましょう!!

佐川急便はやりづらですが、宅配業の中で一番実力がつくのはココで間違いありません!!


■ 実力をつけるには佐川急便が一番です、「やりづらい」から力が付く!!

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