こんちわ、クロです🐈
今回は「配達が遅い人が何気なくやってしまっている習慣」についてお話しようと思います!!
この仕事は如何に無駄を削り、その時間を配達に充てられるかが勝負です!!
3分間に1件回れない、1時間で20件回れない、そんな方々に共通することは「無駄が多い」ということです!!
軽貨物ドライバーとして働くことになると、荷物を積みに営業所へ集まることになります。
速い人の共通点、遅い人の共通点、これはもう明確に分かれています!!
現場で実際に見ている「リアルな内容」ですので、是非、参考にしていただければと思います!!
Contents
積込編
はじめに事前区分けをしてしまう
積込みは担当エリアを町会ごとに分割し、配りやすい荷台配置に置いていくんですが、その際、わざわざ事前区分けを行っています。
カゴから荷物を取り出し、「1丁目、2丁目、3…」と区分けしたものを地面に置いていく。
いやいや、地面に置くなら、「そのまま荷台に置いた方が速いじゃん💦」って話です…
ただでさえ狭い倉庫で、商店を広げて、そこから積込みスタート。
まとめて持出をかけたいみたいですが、一気にピッピッって読み取って、それが自分の記憶に残るのかは疑問です。
これが習慣化してしまうと、かなり致命的です。
1個1個荷物を乗せていく
どんな小さな荷物でも1個1個のせていきます。
カゴから決まって1個の荷物を取り出し、1個をバーコードスキャンし、その1個をスライドドア付近まで歩いて持って行く。
また、1個だけ持出をかけて、また、スライドドア付近まで持っていく…
まとめて持っていけばいいじゃん!!
スライドドアまでの移動は時間の浪費なんです、1回1回持って行っていくのは非効率すぎます。
人が手に持てる荷物の量は大体決まっていますよね。
3,4個貯まったらまとめて持って行けば良くないですか?
一気に2,3個スキャンして、すぐ横にでも投げて置いて、3,4個貯まったら荷台に積む。
できるだけ「歩かないでいい工夫」をしましょう!!
大きい荷物、重量物を先に積まない
積込みは「大きい荷物」や「重い荷物」を下に敷き、その上に軽量物を乗せていきます。
重量物を上にのせると荷潰れします、大きい荷物を上にのせると邪魔で取り出しにくいですよね…
そのため、優先的に荷台に置いていくのがセオリーです。
にもかかわらず、そういうことをあまり考えず乗せていき、後になって、
あっ、この荷物ここじゃマズいな…
…と荷台整理をしています。
初めから積みましょう!!
カゴから大きい荷物を取り出そうとする
先ほど、「大きい荷物は優先的に積むべき」という説明をしましたが、だからと言ってカゴから無理やり取り出すのは推奨しません。
カゴの奥に荷物があったとして、そこに到達するのは別の荷物をどかしていかなくてはいけません。
必然的に、無駄が増えます。
「あの大きい荷物を先に入れたい」と思うなら、その移動させないといけない荷物は持出をかけて、真横置いておけばいいです。
そして、大きい荷物を積んだ上に、ついでに重ねていけば、この工程も無駄にはなりません。
大きい荷物の場所を把握して、そのためにはどの荷物を移動させないといけないかを理解することが大切です。
伝票を一回一回クリップで止める
本来ならば、伝票をちぎらないのがベターです!!
ですが、運送会社によっては、千切った方が配達リスクが掛からない場合があります。
伝票を一回一回クリップでとめる…
これ結構やっている人多いです。
僕は、伝票入れみたいのを作って、町会ごとに投げ入れます。
そして、最後にまとめます、伝票の枚数が増えていくとかさばりますし、いちいちクリップ止めした「伝票の束」を手に取らないといけないのが、何とも…
CS伝票の管理が下手
これは佐川急便でのお話になるんですが、佐川では「受領書が付いていない荷物」があります。
そういったタイプは会社側から「CS伝票」といったものを渡されるんですが、これが毎朝、束になってやってきます。
指定日以外の伝票も入っており、まず「今日配らない荷物」はその束から抜き取らないと、めくる枚数が増えて無駄です。
それから、ある程度枚数がある場合は、町会ごとに分けておく必要もあります。
束の中からお目当ての伝票を探し、抜き取ることになるので、めくる枚数を減らすことが何より重要です。
前日の残り分も加算されますから、不要な伝票は廃棄しておくことも大切な工程です。
ただ、枚数が少ない場合は、わざわざ町会分けする時間のほうが無駄になります。
要は「めくるスピード」を速めてしまえば、抜き取るの時間がかからなくなる訳で、枚数を考慮して、「分ける日」「分けない日」を決定します。
伝票束の端から3cmほどのところに輪ゴムを巻きつけて、反対側の伝票端を中指でなぞるようにめくると素早く抜き取ることができます。(ゴム手をつけると格段に速くなります)
落ちない荷物も持ち出す
在宅状況が理解できておらす、落ちない荷物も持ち出します。
荷台に物が増えるほど、荷物を探すのは難しくなりますので、極力落ちる荷物だけ持っていくのがベターです!!
慣れないうちや、在宅状況の傾向が見えてこないうちは仕方がありません。
ただ、これは「お客さんの生活リズムを意識的に覚えようとするかしないか」で、把握スピードに大きな差が出ます。
速く覚えれば覚えるほどに、仕事はよりラクになっていきます。
逆に、覚える気がないと、無駄打ちを繰り返すことになります。
住所と名前をみて「この人夜だ!!」と覚えれるくらいになると、ラクになりますね!!
コンビニ寄ってルート組み
慣れないうちは仕方ないです。
でも、その習慣が抜けきらず、ずっと続けている人もいます。
止まってのルート組みは非効率、走りながら組みましょう!!
「ながら運転は危ない」とかいう人がいますが、この仕事はながら運転してナンボの仕事です!!
ドライバーとして相応しくないことを言うようですが、運転時間を単なる移動時間で済ますほど愚かなこともありません。
最低でも、信号待ちの間、渋滞時、全然手を動かせますよね?
せっかく早く出れても、コンビニで一息入れてしまえば、朝の貴重な時間を無駄にします。
配達編
地図を使わずナビで回ろうとする
宅配で食っていこうと思うなら、絶対に地図を使うべきです!!
なぜなら、ナビでは番地やエリア外形が頭に入らないからです。
地図は場所を知るために使うのではありません、場所を覚えるために使うんです。
最終的には「地図ナシ」で回れるようになるために、日々地図を見るんです。
初見エリアであればナビをみる必要もあると思います、代走で一時的に入る場合もナビは重宝します。
ただ、担当エリアをナビで回ろうとするのは推奨できません。
いちいちナビを見て目的地を決めるのか、それとも、もう次の目的地が頭に入っており、すぐにエンジンをかけて走り出せるのか…
チリツモな仕事です、大きな差になりますよ。
1配達ごとに足が止まる
1配達ごとに次の目的地の確認をします。
1回1回足が止まり、それが当たり前になります。
せっかくルートを組んで周回効率を高めているのに、2手3手先を考慮していません。
配達中に「次どこに行くのか」、その確認ぐらいはできるはず、でも、1回1回止まります。
これによく似た現象が、ナビを使った宅配です!!
次の目的地を検索する時間、1回1回「20秒」止まったとして、100件回れば、2000秒、33分です。
速い人は2分で1件回るので、この習慣だけで単純計算「16.5件分の差」が生まれていることになります。
この差をどう考えますか?
持出分、全て回ろうとする
これも前述した「在宅状況把握」に関連したことなんですが、落ちない荷物が分からないから全部回ろうとします。
15時にいったところで無駄打ちに終わる可能性が高いものも、15時に回ります。
要は、「回ること」を意識して、「落とすこと」を軽視しています。
とりあえず行ってみる、そんな感じ。
居なかったら再配達するから、とりあえず訪問履歴は残していく感覚。
荷物が少ない場合はそれでも通用しますが、多くなった時、パンクします。
不在票を必ず入れていく
在宅状況を把握できてないまま、いない家に訪問し、不在票を切って帰ります。
お客さんから再配依頼がきて、不本意な時間に再配達することになります。
各家庭の生活リズムが理解できていれば、そもそも不在票を入れることもありません。
2配達ではなく、1配達で済ますことができます。
配達にかかるコストも倍かかりません。
「とりあえず回ること」しか意識してないからです。
宅配は落とさないと金になりません。
不在票をいれるということは、主導権を相手に渡すということ。
そんな回り方をしては、不在が増えれば増えるほど自分の首が締まります。
■ 不在票を入れるべきでない理由 (ドライバー目線でお客さんに対して書いてます笑)
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現役配達員が語る!宅配業者が不在票を入れない理由!!
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何度も同じ荷物に触る
配達する際、荷台からお目当ての荷物を探すわけですが、その荷物の場所が分からず、何度も何度も探します。
「あれか、これか…」と色んな荷物に、毎回毎回触れ、荷台も混沌としていきます。
速い人と遅い人の大きな違いはまさにココです!!
積込み時であれ、配達時であれ、速い人は必要最低限しか荷物に触りません。
落ちない荷物を持ち出さないこともそう、そもそも触る荷物がないんじゃ、ふれることすらできませんね。
積込みをシッカリ区分けできていれば、その中から探せばいいだけなので、触る頻度も劇的に変わります。
荷物探すのに、1件当たり30秒かかる人と、1件当たり3秒で済む人、100件で2700秒、45分の差です。
1件2分で配る人なら、22.5件の差になります。
先ほどの「一回一回足が止まる」という項目で、16.5件分の差ができてます、合わせると約40件分の差です。
一つ一つの動作、その積み重ねで、これだけ多くの差が生まれます。
数ある動作の中のたった2要素だけで、40件分の差が生まれているんです。
「無駄を省く意識」がどれだけ重要かは分かっていただけたと思います。
車内装備編
伝票入れを用意していない
一日で100枚以上の伝票を管理することになります!!
…にもかかわらず、伝票整理がまるでなってない人が多いです。
「配完」「不在」「廃棄分」
この3つを分けることになります、「あとで全部まとめる」は非効率ですので、あらかじめそれぞれのボックスを用意しておきましょう!!
僕はハイゼットカーゴを使用しています、運転席上に屋根が付いてますので、そこにそれぞれのボックスを用意し、右手でエンジンかけると同時に、左手でボックス投入するという形をとっています。
クリップを色分けしていない
伝票を町会ごとにクリップで止めることになるんですが、そのクリップの色が同色です。
一目でわからないので、何度も誤った伝票束を手に取る。
かなり無駄です。
1丁目は赤、2丁目は緑など、クリップごとに色分けしておくとロスはなくなります。
地味に堪えるので、早めに対処しておきましょう!!
地図を固定させず助手席に投げている
よく使う地図を、助手席に投げっぱなしの人が多いです。
わざわざ左手で持ちながら確認、正直、無駄です。
ギアの後ろにスペースがあると思います、エアコン塞ぐのはあれなんで、その下あたりに張り付けるいいと思います。
地図にはラミネート加工を施して、その裏にマジックテープでもつけて、いつでも取り外し可能にすれば、寄せてみることも可能、張っておけば運転しながらの確認も可能です。
LEDライトを付けていない
夜間配達では伝票が見えづらくなります。
荷量が少ない場合は問題ありませんが、それなりに量があると一苦労かもしれません。
LEDライトで見えやすいように対策しておきましょう!!
夜間はただでさえ作業効率落ちます。
時間指定や代引き1件の為に高層マンションに入らないといけなかったり、市営などのエレベーターなし5階建ての配達も増えてきます。
思いのほか時間を食うので、できるだけ運びやすい工夫は行っておきましょう!!
■ 配達員にとって最適な服装についてのお話です、是非、参考までに!!
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軽貨物に最適な服装【ベスト一択】
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【結】速い人はまとまった時間を生み出すことを考える
この業界は、労働時間がめちゃくちゃ長いです。
その時間を全て配達に充てられるほど荷物もモチベーションもある人、荷物がないからまとまった時間を作り出し別のことをしている人、色々います。
正直、配完数や持出数、出退勤時刻で能力を計れる仕事ではありません。
とくに、夜配エリアの場合は、昼間休んでいる人も多く、落とさないと金にならないという観点もあり、夜間コアタイムの労力が尋常ではない場合もあります。
夜から60捌いているのに、持出は110という場合もよくある話です。
お客さんの生活リズムに合わせてこその「宅配」ですので、慣れたドライバーであれば、まとまった時間を作り出す方向に、誰もが舵を切ります。
時間を作り出すにはコアタイムの生産性を上げる他なく、沢山時間を作り出せるドライバーというのは、配完数に関係なく能力が高い傾向にあるでしょう!!
「早く帰りたい」は二の次、稼がないと食っていけない訳ですから、早く帰ることは諦めて昼時間の捻出するドライバーは沢山いるわけです。
荷物が多かれ少なかれ、「一時間当たりの配完数」を上げる努力をしましょう!!
荷物のプレッシャーに押しつぶされないためには、「1時間30件回れるから問題ない」と思えるほどの「実力に裏付けされた自信」を持つことしかありません!!
「ドライバーがフォローに入ってくれるから大丈夫」などの他力本願的な思考ではお荷物です。
荷物量を考慮して自身で時間配分をうまく行い、余裕を持った配達をしている方を「遅い」とは言いません。
そういう人は荷物量が増えても問題なく対応してきます。
悪い習慣を見直し、時間を削る意識を常に持ち、「時間に追われる」でなく「時間をコントロールできる」ように立ち回りましょう!!
■ 「配達が速い人の特徴」について、良かったらこちらもどうぞ(^^)
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【宅配】配達が速い人の特徴
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